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【スノーボードシェイパーの真髄に迫る──ファナティックのジェリー氏にインタビュー!】Vol.1

FANATIC SNOWBOARDS|スノーボードシェイパーって何?ジェリー氏が語る!ファナティックのデザイン哲学とこだわり Vol.1

Q. まず、日本での滞在はいかがですか?
A. 日本に滞在するのはいつも大好きだよ。もう25年以上も日本に来ているし、文化や人々がとても魅力的だと感じている。

Q. 久しぶりの来日ですね。
A. そうだね。コロナの影響で長い間来られなかったけど、やっと戻って来られて本当に嬉しい。以前は毎年コンスタントに展示会にも参加していたからね。

ボードシェイパーとは? 仕事として始めたきっかけ

Q. それではまず最初に、スノーボードの「シェイパー」とはどんな仕事なんでしょうか?
A. シェイパーは、言うなれば「スノーボードの設計者」だよ。サーフィンの「シェイパー」という言葉から来ているんだ。スノーボードも形状がパフォーマンスに大きく影響するから、この言葉が一番しっくりくる。

Q. なるほど。シェイパーを始めたのはいつ頃ですか?
A. 1984年だね。僕が21歳の頃、大学の学生だった時さ。お金がなかったから、自分たちでボードを作り始めたんだ。

Q. 最初のシェイプはどんなきっかけだったんですか?
A. 当時はウィンドサーフィンが流行っていて、僕もウィンドサーファーだったんだ。その頃すでに、ウィンドサーフィンのボードを自分たちで作り始めていたから、自然な流れでスノーボードもシェイプするようになったんだよ。

Q. これまでに何本くらいのスノーボードをデザインしましたか?
A. もう1,000本以上になるね。

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Q. すごい数ですね!オフィスはどこにあるんですか?
A. ドイツのブレンベルクにオフィスがあるよ。アルプス山脈の近くで、天気がいい日はすぐにゲレンデでテストができるんだ。

シェイプアップの哲学は…

Q. ボードをシェイプする上で一番重要なポイントは何でしょうか?
A. 一番大切なのは「パフォーマンス」だよ。ライダーの声を聞きながら、彼らがより良いライディングをできるような形状を生み出すことが、僕の使命だと思っている。

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Q. スノーボードのテストはどうやって行っていますか?
A. テストはライダーのフィードバックが一番大事だね。僕たちは、ライダーの意見をとにかくよく聞く。そして、その意見をもとにデザインを改良していくんだ。

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Q. シェイパーとしての哲学は何ですか?
A. 僕の哲学は「シンプル・イズ・ベター」だね。シンプルなものほど、パフォーマンスが安定していて、ライダーにとっても扱いやすい。

Q. シンプルさを重視する理由は?
A. 物事が複雑になると、デザインの意図が伝わりにくくなるからだね。シンプルな方が直感的に感じ取れるし、結果的にライダーのパフォーマンスも向上すると思う。

Q. これまでで一番やりがいを感じたプロジェクトは何ですか?
A. 間違いなく「F2スピーダー」のプロジェクトだね。これは、オリンピックの金メダルがかかったレースエリア用のプロジェクトだった。当時は「ゴールデンデイズ」の最盛期で、あの経験は今でも忘れられない。

Q. スノーボードのデザインの今後の方向性は?
A. デザインの方向性は「多様性」と「持続可能性」だと思う。特に、ボードの構造により自然な素材を取り入れることが今後のトレンドだね。よりサステイナブルな材料を使い、環境に配慮しつつも高いパフォーマンスを維持する方法を見つけていく必要がある。

Q. 仕事の中で一番楽しい瞬間は?
A. 一番楽しいのは、最初に鉛筆でデッサンを描く瞬間だね。想像力を働かせて、新しい形を考える時間は、まるで夢を見ているような感覚になる。

Q. スノーボードシェイパーとして成功する秘訣は?
A. 他のライダーの声に耳を傾けること、深刻に考えすぎないこと、そして失敗から学ぶことだね。これを続けていれば、きっと道は開ける。

Q. スノーボード以外の趣味はありますか?
A. ウィンドサーフィン、マウンテンバイク、そしてラジコン飛行機を作るのが好きだね。細部にまでこだわれるし、頭も研ぎ澄まされるから。

Q. 世界中のスノーボーダーに一言メッセージをお願いします!
A. 雪で遊ぼう!

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ジェリー氏インタビューは、Vol.2に続く…
Vol.2では ファナティックの「ハニカムテクノロジー」の誕生秘話と、ブランドを代表するボード「FTC」の魅力を深堀インタビュー!

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