プロダクト

ティージェイ・トラクソン

2012年夏、プロのIRONMANトライアスリートであり工業エンジニアでもあるTJ・トラクソンが、1996年に製造されたZipp 2001ビームバイクを改造し、リブランドしたバイクでニューヨークのレイクプラシッドでIRONMAN初優勝を飾ったとき、ダイヤモンドバイクは誕生した。

この15年前のバイクは、最速のバイクのひとつとして風洞実験が行われており、トラクソンは風洞実験に関する知識とZipp社社員とのコネクションを駆使してこの自転車を調達し、レース用に改造していたのだ。

トラクソンはZipp社にバイクの製造を再開するよう説得した。Zipp社は興味を示さなかったが、支援を申し出た。トラクソンは数人のZipp社員とともに、ビームバイクの再発売に乗り出した。2012年5月までに最初のプロトタイプが設計され、2012年8月、トラクソンは最初のプロトタイプフレームで唯一無二のIRONMANニューヨークに出場したのだ。

2013年11月、アイオワ州デモインの「ダイヤモンド鉱山」（工場）から出荷された最初の生産型ダイヤモンド・バイクがIRONMANアリゾナで発表された。風洞レポートとともに、「最速バイク」リストのトップに位置することが確認された。

2014年3月、アイオワ州デモインに拠点を置く「ダイヤモンド鉱山」から世界中にダイヤモンド・バイクが出荷され始めた。トラクソン自身、ダイヤモンドに乗ってカナダ・モントランブランで開催された2014年IRONMAN北米選手権で優勝した。

わずか2ヵ月後の10月、22台のダイヤモンド・バイクがIRONMAN世界選手権で使用され、DIMONDブランドは成功を確実なものとした。