タービュレントエアロとは?実走風を再現して生まれた、Reserve最新エアロテクノロジー
- 2024.04.11 (木)
- Reserve

目次:
- 実走風のデータ収集:3輪スクーターで1,500マイルを走破
- データを風洞で再現するため、独自ソフトウェアを開発
- RWDI社と協働した“実走風再現型”風洞テスト
- ホイール開発:理論 → 3Dプリント → 反復テスト
- フロントとリアで異なる設計思想:ミックスプロファイル 52 | 63TAの誕生
- エアロ性能と安定性の両立へ。進化を続けるTurbulent Aero
2022年、Reserveは新たな空力技術・Turbulent Aero(タービュレント・エアロ)テクノロジーを発表しました。
その狙いはシンプルでありながら革新的──実際のライドで発生する“乱れた風”を再現し、スピードと安定性を両立するホイールを作ることです。
この記事では、Turbulent AeroテクノロジーがReserveのホイールに落とし込まれるまでの足取りをたどっていきます。
1.実走風のデータ収集:3輪スクーターで1,500マイルを走破




従来の風洞実験は、前方から一定の風を当てる手法が主流でした。しかし実際のライド環境では、さまざまな方向から、さまざまな強さの横風が常にライダーを襲います。
Turbulent Aeroは、この“リアルな風”を分析し、風洞で忠実に再現することで、より速く、そして揺れにくい安定したホイール性能を追求したプロジェクトです。
プロジェクトの第一段階では、ライダーが実際に受ける風のデータ取得が不可欠でした。
しかし自転車に装置を直接取り付けると、重量増や複雑さが走行に影響し、正確なデータが取りにくくなるという欠点がありました。
そこでReserveは、3輪スクーターに民間航空グレードの高精度センサー(1台4.5万ドル)を搭載したデータ収集車両を開発。
アメリカとヨーロッパで 1,500マイル以上 を走行し、気温、気圧、風速、風向などのデータを大容量で取得しました。
2.データを風洞で再現するため、独自ソフトウェアを開発




次の課題は、収集した膨大なデータを解析し、風洞内で正しく再現すること。
市販やオープンソースの解析ツールでは求める精度が足りず、Reserveのエンジニアチームは独自解析ソフトをゼロから開発しました。
3.RWDI社と協働した“実走風再現型”風洞テスト
プロセスの第三段階は、データを再現できる風洞の構築。
Reserveは、高層ビルの風工学で世界的に知られる RWDI(カナダ) が開発した、業界初の“実走乱流再現型風洞”を採用しました。
RWDIは、ゴールデンゲートブリッジの共鳴音問題を解決した実績を持つ世界的エンジニアリング企業。
彼らの技術により、Reserveは実際の走行で発生する複雑な乱流そのものを風洞内で再現することに成功しました。
4.ホイール開発:理論 → 3Dプリント → 反復テスト

実走データと風洞の環境が整った後は、ホイール形状をひたすら試作・検証。
- さまざまなリム形状を実寸サイズで3Dプリント
- 風洞でテスト
- 理論・仮説を立てながらテストを繰り返す
空気抵抗を減らすことと、安全性を高めることを目標に何度もテストを反復しました。
5.フロントとリアで異なる設計思想:ミックスプロファイル 52 | 63TAの誕生
吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。
こうした幾度にもわたるテストの結果、Reserve初のタービュレント・エアロホイールセット52 | 63TAが誕生。このホイールの主な特徴のひとつは、ミックスプロファイル。
52mmのフロントホイール
フロントホイールにかかる横風はハンドル操作に大きく影響することが分かったため、
- やや低く
- 広め
- 丸みを帯びた形状
に設計することで、安定性を最大化しつつドラッグを低減。
63mmのリアホイール
リアホイールはフロントホイールと違ってフレームとライダーの背後で部分的に風を遮られるため、異なる設計が必要であることがわかった。
- フロントホイールより背が高い
- フロントホイールより幅が狭い
- リムの中心をあえてずらした非対称構造の採用により高い耐久性を実現
で最大限の空力効率を追求しています。
6.エアロ性能と安定性の両立へ。進化を続けるTurbulent Aero
Reserveは「空気抵抗を減らすこと」だけでなく、「横風でも安定して走れること」まで考えてホイールを開発しています。
今後も実走データの収集とテストを続け、より多くのリムプロファイルの研究を進めています。
Reserveは、走りながら“未来のホイール”の空力データを集めています。
Related Post
Reserve Wheels 最高の信頼を届けるバイクホイールブランド|テクノロジーが生む究極の走り
- Posted 2025.06.26 (木)
- by Sports-W