新しい120mmのトールボーイは、ショートトラベルバイクの実力をさらに飛躍させました。ローワーリンクVPPサスペンション、流線形フォルム、サンタクルズらしい洗練されたデザイン、そしてかなり過激なジオメトリーを採用したトールボーイは、ジャンルを超えたフォークヒーローとしての存在感を取り戻したと言えるでしょう。

確かに、トラベルの10mm増量は小さな一歩にしか見えないかも知れないが、ローワーリンクVPPサスペンション構造との組み合わせというところが、トールボーイにとっては大きな飛躍です。

トールボーイは、VPPデザインの最大限の効率性と反応の良い軽量シャーシのおかげで、上りながら、当て込みながら、超えながら、下りながら、スプリントができるようなバイクです。しかしながら、サンタクルズ社の最長トラベルのバイクとも同じ工学的原理を共有しているため、プログレッシブなローワーリンクVPPサスペンションは、クロスカントリーでもエクストリームカントリーでも同じように快適に感じられます。130mmフォークとの組み合わせにより、新しいトールボーイは、オープンな走りを好むライダーにとって、ますます魅力的に進化しました。

And the geometry, that’s a big part of what’s going on…

そしてジオメトリーはこの進化の大きな部分を占めています。

従来通りのセオリーでは、短いトラベルのバイクはゆっくりとした走りをするので、急勾配で保守的なジオメトリーが必要だとされています。しかし考えてみてください。過去に予期せぬ楽しいトレイルに出くわした際、「ロングトラベルのバイクに乗っていないからスロットルは開けずに走ろう」ということはしたでしょうか？

 そこで我々はショートトラベルでも同じことをしました。ロングトラベルのジオメトリーを真似て、65.5度のヘッドアングル、ゆったりしたフロントセンター、ショートオフセットフォークを採用したバイクを作りました。この種のバイクではめったに見られないことす。

過激な発想はそれだけでは終わりません。トールボーイのショート・ショート430mmチェーンステーは、リア・アクスルの±10mm調整が可能なので、あらゆるサイズやスタイルのライダーが等しく安心して操作できます。比較的低めのBB （335mm、37.5mmのドロップ）と組み合わせることで、あらゆるポケットターンに対応し、対面へ着地できるコンボが完成しました。